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格子や虫籠窓を配した町家が風情を漂わせる奈良町のほど近くに開業された医院です。もともと施主である先生の奥様のお父様が長年この場所で診療所を開業されていたのですが、お父様が亡くなられ、代変わりをされて開業されるのをきっかけに、住居兼用の建物の診療所部分のみリフォームすることになりました。
診療所部分のみを改築するということもあり、限られたスペース内にどのように部屋を配置するかが問題でした。先生や患者様、スタッフの方の動線を第一優先に、また、今まで診療所に通われていた患者様が気軽に立ち寄れるような、親しみやすい雰囲気を残したリフォームプランが立てられました。
内装は一新され、玄関から入ってすぐの待合室の床の木目が温かみを演出し、患者様をやさしく迎えるしつらえになっています。 玄関から受付、待合室から診察室へのつながりはスムーズで、診察室には診察机や診察台、手洗いなどが機能的に配置されています。 先生のお人柄と相まって、診察室は安心感漂う和やかな雰囲気になっています。診察室、処置室、X線撮影室、薬局に設置された機器や備品も、医院の診察プランや事業計画、スペースを十分に考慮した上でご購入されたものになっています。開業後の現在は、かかりつけ医として、地域に寄り添う安心で優しい医療を提供されています。

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